アサリ漁場に異変が起きています!!



状況説明
アサリ漁場一面がホトトギス貝に覆われております。
ホトトギス貝は、足糸(そくし)により、マット状の群落を形成します。その作用によって、周辺の泥分が集積され、また、ホトトギス貝が出すフンも泥化の要因と考えられます。
このことによって、漁場(砂地)にふたをする状態と一緒となり、空気や海水が通りにくくなり、漁場環境が悪化します。
通常は、冬の風波や台風等でホトトギスマットは侵食されますが、近年は台風等もなく、ホトトギス貝の大量増殖につながっています。
アサリ貝にとっては厄介なもので、エサの取り合いはもとより、環境悪化により、死んだり弱ったりとアサリ貝が生息しにくい漁場になった事は間違いありません。
熊本県水産研究センターでは、今後のアサリ浮遊幼生の着底へその後の生息を阻害することが懸念され、アサリ資源に与える影響が非常に大きいとして、泥化した干潟を耕うんする等の底質改善対策を積極的に行なうよう指導されています。




・ホトトギス貝












・ホトトギスマットの下は泥化が急速に進んでいます。











・ここは、昨年実施した泥化したホトトギス貝マットに覆砂した漁場ですが、H21秋子が順調に育っております。



撮影日:平成22年5月13日