漁場の資源回復・漁場生産力向上への取り組み開始


国からの支援を受け、漁場の資源回復・漁場生産力を向上させるため、取り組みを開始します。

1.目的
漁場改良(耕うん)作業、有害生物駆除作業、母貝確保用保護区の整備作業を行うことにより、アサリ・ハマグリ資源回復、及び漁場生産力の向上を図ります。

2.作業手順・方法
  1)漁場改良(耕うん)作業
    漁業者グループ構成員は、アサリ・ハマグリ漁場において、人力で、三本桑、ガンツメを
    用いてホトトギスマットを切断する。また、漁船で、オゴ引き・ケタ等を曳いて耕うんすると
    共に、ホンプ水圧で泥化した干潟を攪拌する。

・三本桑、ガンツメ

・オゴ引き


・ケタ








・両脇に重石を付けて海底を曳いていきます。エンジンポンプで海水を流し込み、下に穴が開いていますので、水圧でヘドロを攪拌します。



2)有害生物駆除作業
 漁業者グループ構成員は、アサリ・ハマグリ
 漁場において、漁場に生息している
 「ツメタ貝」「サキクロツメタ貝」及びその卵塊
 を袋に入れ回収し、漁協が指定した場所へ
 陸揚げし、その後の処理については漁協が
 行なう。
・「ツメタ貝」の卵塊




3)母貝確保用保護区整備
  漁業者グループ構成員は、アサリ母貝確保用の保護区を整備する。
  ナルトビエイ食害防止ため、コンポース(合成支柱)を密に設置し囲んでいるが、が風波等で
  折れたり傾いたりしているのを補修しロープで固定する。コンポース等資材は漁協が提供する。
  また、コンポースに付着しているフジツボ貝を取り除く。





・約40,000㎡のアサリ母貝確保用保護区です。定期的にメンテナンスをしないとナルトビエイの食害被害をうけます。






 当漁協のハマグリは、日本で昔から採られている「本ハマグリ」、国内で流通している量は、わずか2%と貴重なものです。市場などで主に出回っているのはシナハマグリで、中国や朝鮮半島原産の輸入品およそ90%を占め、残り8%は主に日本の外洋で採れるチョウセンハマグリです。内湾で採れる「本ハマグリ」は、身が厚くプリプリの食感が美味しいです。
H20.H21とアサリ漁の不振によりハマグリ漁に漁獲圧がかりり始めております。早急にアサリ漁場を整備しないとハマグリ資源も枯渇する恐れがあります。