海苔の生産シーズンに備えて

9月16、17日 海苔の生産シーズンに備えて




  水草撤去作業を、台風13号接近に伴い9月16日と17日の2日間で緊急に実施しました。
水草は水の浄化作用があることは知られておりますが、でもこの水草が海に流れ込みますと、海苔養殖業等の漁業に対して大きな被害を及ぼします。
 10月初旬に種付けが開始されますが、この水草が漁場で育苗しているノリ網に引っかかり、ノリが正常に育たなくなったり、ノリを摘み取るときに混じり込み、出来上がった乾海苔製品は商品価値を下げたり廃棄しなくてはなりません。
 また、魚を獲る網に大量に引っかかりますと、正常に漁網の機能を果たせず、漁獲が減少したり、漁船のモーターに絡みついたりするという事態が発生いたします。



○藤森組合長から一言
 海への流出を食い止めるため、主要河川で防護ネットを張っております。事業を開始した当時は、ホテイアオイ(タシワンナギ)やウオーターレタスなどの熱帯産の浮草に混じって、ペットボトル、ハッポウトレイ、空き瓶、空き瓶等の生活ゴミ等が大量に浮遊し混じっていましたが、近年、生活ゴミは少なくなってきているという感じを受けております。上流の皆様が、「環境」に対して意識が向上したと喜んでおります。
 また、この事業実施にあたり、国、県、市を含む関係機関からご協力をいただいていることに対して深く感謝いたします。







○ホテイアオイ(タイワンナギ)










○ウオーターレタス


アサリを守る活動

 トビエイ駆除事業を実施しております。有明海では近年、天然資源の漁獲量の減少や赤潮の多発による養殖業への被害発生などが発生しているが、この原因の一つとして漁場環境の悪化があげられています。このような中で、特にかって日本一の生産を誇ったアサリについては、最盛時の10%程度まで落ち込んでおりさまざまな原因の究明が行われているが、近年この一因としてトビエイによる食害があることが漁業者により指摘されるようになり、漁業者による試験操業でもトビエイの胃内容物から大漁のアサリが見つかっております。そこで、本事業によりトビエイを駆除し、アサリ資源の増大を図り、アサリ等二枚貝による水質及び海底の浄化機能を強化するために実施しております。






 作業方法として、作業漁船で刺し網を数回設置し、網にかかったトビエイを水揚げ・収集し、陸揚げします。駆除したトビエイは処理場(または飼料会社)にて処分されます。


 川口漁協では、トビエイ駆除漁業者を専属で雇用し、アサリの食害を防止し、アサリの資源管理に努めております。このような地道な取り組みがアサリ復活に結びついております。本日の駆除したトビエイの匹数は40匹の総重量700kgでした。本年度は5月30日から作業を行っておりますが、実績としては1,012匹 7,250kgです。
出場しても全く獲れない日が多々ありますが、大切な資源を守るために頑張っております。

海苔の網を張るための場所割り

残暑厳しい9月 2006.09.04
 
 海苔の網を張るための場所の割り振りが行われました。
 今年も海苔作りのシーズンがやってきました。