熊本県立大学環境共生学部 沿岸環境アセスメント実習

8月17日(土)・晴れ  熊本県立大学生の干潟実習受け入れについて
恒例となっている「熊本県立大学環境共生学部 沿岸環境アセスメント実習」を行いました。
先ず、藤森組合長が、一年生の生徒に、これまで24年間の取り組みや苦労話などを事細かに説明されました。
1、 何も居なくなった漁場に対しての調査。
2、 調査を行ったデータの共有。
3、 データに対しての勉強会。
4、 大学と組合の相互交流を図り豊穣の海を取り戻す。
5、 水質、プランクトン、砂、等の研究。
6、 あらゆる研究の為に組合は協力する。
当初は「干潟ではなく死潟」で、本当の死の海であった。
そこで色々な勉強を重ね、緑川上流にダムが出来た事を基因と思い、更に高度成長により川砂採取を国が認め、大事な砂が漁場まで届いて来なく、来るのはコンクリート護岸をホース代わりにしてヘドロだけだった。
このままではいけないと川砂採取の禁止を訴え、川砂の採取禁止を行った。
そこで組合は他の区域の海砂を購入して覆砂し漁場再生を図った。
それからの堤先生とのお付き合いが始まり、漁業者の苦労話などを話されました。
その後、2隻で干潟漁場へ向かい出航しました。
藤森組合長は、それを見送りながら、「自分自身も久しぶりに過去を忍んだ一日となった。堤先生も後二年半で卒業と聞き、寂しさを覚えた。」とつぶやいていました。







令和元年度の稚エビ放流事業実施

令和元年度の稚エビ放流事業が終了しました。
熊本県、熊本市、宇土市が、毎年、継続で実施している事業です。
放流効果は年々、目に見えて表れており、実感としてありますが、しかし、過去に比べれば、まだまだ。
クルマエビ漁業者は、30数年前は80経営体程ありましたが、年々減少し、現在はエビ流し網業者2人、げんしき網業者2人、計4経営体だけとなっています。
豊漁の海に戻すため、今後も繁殖保護に努めていきたいと思います。