第25回熊本県青年・女性漁業者交流大会




第25回熊本県青年・女性漁業者交流大会
令和5年8月22日 13:00開会

発表課題:熊本県産あさりブランド復活のための鮮度保持試験について
発表者:川口漁業協同組合 藤森隆太郎


有明海クリーンアップ作戦2023




8月19日「有明海クリーンアップ作戦2023」

有明海はさまざまな生物がすむ自然の宝庫。
この宝の海を守るために、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県がひとつになって海浜清掃をする「有明海クリーンアップ作戦2023」。

川口漁協は8月19日・午前7時より実施しました。

開会の挨拶を藤森組合長、来賓挨拶として国土交通省九州地方整備局熊本河川国道事務所の福井所長さま、国土交通省九州地方整備局緑川下流出張所の井上所長さま、熊本県水産復興課環境養殖班の内川さま、熊本市水産復興センターの吉留所長さま

参加された皆様方、大変お世話になりました。
漁業関係者120名、関係機関15名、業者74名、地域住民の方、お疲れ様でした。
ありがとうございました。

〇参加された業者の方々
(株) 村上工業さま、(株) 杉本建設さま、(有) 本道建設さま、(株) 天明建設さま、明治建設(株)さま、(有) 八十建設さま、(株) 南州土木さま、(株) 西部開発さま、昇建設(株)さま、大政建設(株)さま、(株) 鳳建設さま、(株) 中内土木さま、松本建設(株)さま、(株) 山本建設さま、(株) 明興建設さま、(株) 橋口組さま、(株) 雲仙建設さま、(株) 岩永組さま、三洲建設(株)さま、(株) 高村建設さま、JACエンジニアリング(株)さま
順不同 

御 礼
拝啓 残暑の候、皆様方におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
 さて、8月19日に実施しました「有明海クリーンアップ作戦2023」につきまして、ご多忙中のところご参加いただき、誠にありがとうございました。
 お陰様で無事終了することができ、心より感謝申し上げます。
 今後も、「未来に残そう、美しい有明海」を目指し、頑張って参りますので、更なるご協力の程、宜しくお願い致します。
 略儀ながら書中をもちまして、お礼申し上げますと共に、皆様方の尚一層のご繁栄と、ご多幸ご健勝を心よりご祈念申し上げます。
敬具 
 令和5年8月19日
川口漁業協同組合      
代表理事組合長 藤森 隆美 


クルマエビ種苗放流(令和5年度)




7月31日 令和5年度のクルマエビ種苗放流が終了しました。
川口漁協はクルマエビの繁殖保護に努めています。

【放流実績】
6月27日 4県共同
放流数量:45,000尾 規格:平均体長50mm以上

【放流実績】
7月5日 熊本市
放流数量:172,000尾 規格:平均体長40mm以上

【放流実績】
7月8日 宇土市
放流数量:85,000尾 規格:平均体長120mm以上

【放流実績】
7月24日 熊本市
放流数量:300,000尾 規格:平均体長50mm以上

【放流実績】
7月31日 熊本市
放流数量:250,000尾 規格:平均体長50mm以上



特産魚介類生息環境調査と有明海の海底耕運




【特産魚介類生息環境調査】
7月15日特産魚介類生息環境調査(調査委託事業)
底質環境調査の区域に標識ブイを設置しに行きました。

【有明海の海底耕運】
7月19日、熊本市西区の熊本港沖と玉名市大浜沖で環境改善や調査のため海底を耕運しました。
堆積しているとされるゴミやヘドロを取り除いた上で、効果的な耕運やかくはんの手法を探っており来月まで続けます。
国による有明海再生支援の一環で2004年に開始した海底耕運は、県漁連が毎年夏に取り組んでいます。
同じ場所を3年間耕運し、クルマエビなど生物の生育や増殖を検証、採取物を分析して海底環境を調査しています。
熊本港から約3キロ沖合には、熊本市や宇土市の9漁協の漁船27隻が終結し、熊手のような器具を船体に取り付け1キロ四方を行き来し耕しました。
より深く耕運できる改良型の機器も使い結果を比較します。

県漁連によると、耕運で海底の砂に酸素が供給されることで魚介類が増えるという。
耕運3年目の海域では、ヒトデやアカガイなど海底に住む生物が多く網にかかっていました。
藤森隆美会長(72)は「耕運の効果は大きい。豊穣の海を取り戻すには、活動を継続し規模を広げることが必要」と話した。
この日、玉名市沖でも6漁協が取り組みました。


川口漁業協同組合の概要 令和4年度の事業報告


令和5年度通常総会を7月1日に開催しました。




第1 事業報告(事業概況書)

第4年度【令和4年5月1日から令和5年4月30日まで】事業報告(事業概況書)

Ⅰ 組合の事業活動の概況に関する事項
  1.一般的概況
 今期の乾海苔生産は、小雨や動物プランクトンを原因とする赤潮の影響で栄養塩不足が長引き秋芽網は色落ちが発生し、冷凍網の収穫が本格化する1月には、寒波に伴う強風でノリ網や支柱などの養殖施設が損壊する被害が相次ぎました。記録的な不作に見舞われた4県有明海産養殖ノリの販売枚数は前期の6割弱と大幅に減少し、生産減に伴う単価の上昇は全国的な傾向で、熊本県平均は18.28円と前期比で6.53円上昇しました。
 あさり産地偽装問題を受け、熊本県は「産地偽装問題を根絶するため3原則」①産地偽装あさりの一掃、②徹底的な調査取締り、③純粋な県産あさりの流通戦略をかかげて、県産あさりの信頼回復に向けた取り組みがおこなわれました。また6月24日に「熊本県産あさりを守り育てる条例」を制定し、「あさり資源特別回復区域」と「あさり資源育成促進区域」を指定し、県産あさりを守り育てる取組みも実施されています。
 このような中、販売事業の海苔の取扱いが前年度を上回る結果で、組合収支につきましては、8,377,596円の黒字決算となりました。
 主要な事業活動の内容及び成果については次のとおりです。

➀.共済事業
 本年度も役職員で目標金額を設定し推進した結果、新規契約の普通厚生共済(チョコー)は達成率102%の5,200万円、生活総合共済(くらし)は達成率100%の4,500万円、火災共済(かさい)は達成率104%と達成しましたが、乗組員更生共済(ノリコー)は達成率83%でした。

②.購買事業
 全体の取扱高から見ると前年比62%の10,800万円と減少しました。汚濁防止ネット等の工事関連資材の取扱いが前年度10,100万円から、本年度は3,500万円に減少したのが主な要因です。

③.販売事業
1)海苔
 今期の経営体数は当初は7名でしたが、冷凍網生産から1名が休業され6名で生産がおこなわれました。種付けは10月24日に開始され、種付開始後から雨がほとんど降らず、水温も高い状態が続いたため赤潮も発生し、生育が遅れ、秋芽網の生産枚数は少なく厳しいスタートとなり、12月以降の降雨で海況は改善傾向にあり、数量、品質ともに終盤に回復したものの、12月27日から冷凍網を出庫し年末から再び小雨に見舞われ冷凍網の生育も色づきも遅れた。1月下旬になってようやく海況が回復した矢先に1月24日の強烈な寒波に伴う強風で支柱の倒壊や網の破損し被害を受けました。記録的不作の影響を受け全国的に品薄になっており、生産枚数で87%減の15,579,300枚、金額で139%増の299,215,536円、平均単価は7.26円高の19.20円という好結果でした。

2)貝類
 「熊本県産あさり」を消費者が安心して購入できる、流通体制を整備した産地偽造防止プロジェクト「熊本モデル」を導入し、純粋な県産あさりを消費者に確実に届ける体制整備が進められました。 
 取扱金額から見ますと、今年度は前年度より18%少ない7,231万円の取扱いで、数量はアサリは2トン少なく30.9トン1,832万円、ハマグリは38トン少ない63.8トン5,398万円でした。

3)その他
 クルマエビ・魚類の市場取扱高は昨年度1,200万円から1,100万円と若干少なくなりました。中目流し網漁業によるタチウオ漁は今年も好調でしたが、クチゾコ刺し網漁は不漁でした。クラゲとおごのりの取り扱いはありませんでした。

④.指導事業
1)水産多面的機能発揮対策事業について(川口二枚貝保全活動組織)
 本年度も干潟や河口域のヨシ帯の機能回復を通じて、地先の干潟環境の保全を進め、地域環境及び資源の維持・回復を図りました。特に本年度は老朽化しているアサリ保護区の修復を図りました。
・事業費 20,006,822円  ・交付金 20,000,000円
        (内訳:国費1,400万円、県費300万円、市町費300万円)

2)水産多面的機能発揮対策について(緑川河口保全活動組織)
 本年度も緑川河口域の畠口漁協から網田漁協までの5組合漁業者で、緑川河口海域の海洋汚染等の原因となる漂流、漂着物、堆積物処理活動を行うことで、海域の水産多面的機能の発揮を図る活動を、国の支援を受け実施しました。
・事業費 6,500,000円  ・交付金(国費)6,500,000円  ・うち川口 2,856,743円

3)アサリ・ハマグリ等資源重点保護対策業務について
 本年度も熊本県の委託を受け、アサリ・ハマグリ生息量調査、保護試験区の設置、干潟の耕うん、食害生物駆除及び防止網設置、網袋設置、試験区の管理作業等を実施しました。
・事業費 8,254,765円 ・委託料 8,250,000円(県費)

4)クルマエビ試験区設置及び撤去業務について
 本年度も熊本県の委託を受け、熊本県水産研究センター指導のもと、クルマエビの小型種苗の新たな放流手法として、アサリ保護区内に簡易的に安価に設置できる簡易囲い網を設置し、囲い網から徐々に種苗が出ていくことで、放流直後の魚類等からの捕食を防ぐ放流技術開発試験を実施した。
・事業費 311,710円 ・委託料 200,000円(県費)

5)漁連委託事業について
 熊本県漁連からの委託を受け実施しました。
①有明海特産魚介類生息環境調査(アサリ着底促進)業務
 アサリ着底促進及び保護、網袋及び被覆網の維持管理、生息調査
 ・事業費 944,000円 ・委託料 930,000円(県費)
②有明海特産魚介類生息環境調査(アサリ稚貝保護対策)業務
 被覆網(4m×5m)50枚設置
 ・事業費 2,230,817円 ・委託料 2,230,000円(県費)

6)熊本県産あさりブランド再生事業について
①熊本県産アサリブランド再生事業
 アサリ保護のため被覆網(4m×50m)を507枚設置
                ・事業費 3,909,200円
②県産あさり資源回復事業
 採苗のための網袋100袋設置、保護のための被覆網(4m×10m)35枚設置
                ・事業費 724,826円 

7)繁殖保護事業について
 稚エビ放流事業を本年度も当組合が窓口となり放流しました。放流実績は、
  ・7月12日 4県共同放流 172,000尾
  ・7月21日 熊本市 390,000尾
  ・7月22日 宇土市 84,000尾
  ・8月  5日 熊本市上下水道局 225,000尾 
  ・8月25日 熊本市上下水道局 365,000尾   計 1,236,000尾

 ハマグリの繁殖保護及び価格調整を図るため、保護区内にハマグリを蒔き付け回収しました。回収実績は、
  ・12月 9日 1,700kg×1,500円=2,550,000円
  ・  2月 8日 1,124kg×1,600円=1,798,400円
  ・  2月 9日 1,128kg×1,600円=1,804,800円   計 3,952kg 6,153,200円
 
 組合単独でハマグリを保護区内に蒔き付けました。蒔き付け実績は、
  ・  9月20日・23日   860㎏×658円=566,303円
  ・10月  5日・10日  1,111㎏×643円=714,318円
  ・10月21日~26日     814㎏×655円=533,001円
  ・11月  7日~  9日     444㎏×767円=340,840円
  ・  1月  4日~  9日  1,831㎏×1,000円=1,831,000円
  ・  3月  5日       904㎏×800円=723,200円   計 5,964kg 4,708,662円

8)漁業経営セーフティーネット構築事業について
 機器等導入、リース事業等の支援を受けるためには、セーフティーネット事業の加入が条件となっているため、燃油高騰に備えると共に、採貝者を含めたノリ生産者以外にも加入を推進しました。
・令和4度末加入者数 74名(うち新規加入8名)
 本年度は1,755,804円の補てん金の支払いがありました。

9)競争力強化型機器等導入緊急対策事業について
 エンジン出力アップによる運搬能力の向上及び生鮮出荷の迅速化を図り持続可能な収益性の高い操業の確立を目指すため、船外機の買い換えを実施した。
 ・事業を実施した組合員数 4名
 ・導入金額 9,744,790円
 ・補助金の額 3,584,000円
併せて、エンジンに係る設備諸費用については「浜の活力再生加速化支援事業」を利用し事業を実施した。
 ・補助金の額 844,000円

10)銅像建立について
 藤森隆美代表理事組合長の功績をたたえて銅像を建立しました。
アサリ貝は昭和56年度をピークに激減し昭和60年代には全く存在しない漁場となっていた。浮遊幼生は時期にあると現れるが、漁場に着底しても数ミリ程度までは成長するが大きくなる前にへい死する状況が続いていた。そこで漁場砂質が原因ではないかと考え、平成7年度に熊本県赤瀬沖漁場の白砂を盛り砂し漁場造成を試みた。当時は「砂の上に砂を撒いて無駄な経費を使うな。」と厳しい意見があったが、その結果、盛り砂した区域だけ稚貝着底後、順調に生育が確認されアサリ復活の兆しが見え始めた。現在の覆砂事業の礎を築いた。
その後、様々な資源管理や繁殖保護等に力を入れ、「浜に笑顔を!!組合員の生活を豊かに!!」をモットーに現在に至る。
 2000年 2月28日~現在 川口漁業協同組合 代表理事組合長
 2018年10月22日~現在 熊本県漁業協同組合連合会 代表理事会長
 2022年 6月24日~現在 全国漁業協同組合連合会 監事
 建立日  2022年11月11日

11)掲示板について
 国土交通省緑川ダム管理事務所より「緑川ダム放流情報表示板」が設置されました。緑川ダムから放流を行う際、「放流中」と表示し、併せて回転灯を点灯させ、お知らせされます。放流時には急激に水嵩が増す場合がございますので、操業、漁船避難等にご活用願います。

12)その他
 熊本県漁連が窓口となり昨年度同様に実施された、熊本県補助事業の海岸清掃及び海底清掃事業、九州農政局及び全漁連委託事業のナルトビエイ駆除事業、九州農政局委託事業の有明海底質環境調査事業、九州農政局委託事業の有明海特産魚介類生息環境調査に参加し、漁場の保全に取り組みました。


2  対処すべき重要な課題

 特になし


事業成績並びに財産及び損益の状況

組合員及び出資口数

役員

職員

組合の機構

組合員組織

施設

貸借対照表

損益計算書

買取購買

受託販売

剰余金処分案

地区内漁業の概況

貝類共販実績

乾ノリ共販実績




アサリ漁再開



今年のアサリ漁が3月19日から始まりました。
20日は熊本県産アサリのPR動画の作成にやってこられました。

【今潮の状況】
・アサリ
 落札価格・・・・1ネット(12㎏入り) 8,889円(川口漁協の史上最高値)
 取扱高・・・・・3月19日 22ネット
         3月20日 18ネット
         3月21日 22ネット
         3月22日 22ネット
         3月23日 悪天候により0ネット
         3月24日 4ネット
・ハマグリ
 落札価格・・・・中1㎏ 600円、大1㎏ 601円
 取扱高・・・・・3月19日~24日(6日間) 中419㎏、大179㎏

3月16日 ヨシ焼きが行われました。



3月16日 晴天 ヨシ焼きを実施しました。
今回で17回目!!
ヨシ焼き㏌緑川実行委員会の藤森会長が、ヨシ焼きの安全を祈願して御酒で清め、主催者あいさつを行い、参加者を代表して恒例のあいさつタイム。
最初に、熊本県議会議員の竹崎さまから始まり、熊本市議会議員の沢田さま、松村よしふみ衆議院議員秘書の小野さま、西野だいすけ衆議院議員秘書の中村さま、国交省熊本河川国道事務所緑川下流出張所長の永谷さま、熊本県水産局長の渡辺さま、熊本県熊本土木事務所工務管理課長の大村さま、熊本市農水局長の大塚さま、宇土市農林水産課長の湯野さま、熊本県漁連副会長・熊本県漁連一部会長の橋本さま、熊本県漁連第二部会の吉本さま、建設業界を代表して杉本建設さま、天明水の会長の西村さま、ありがとうございました。
「着火」の合図とともに一斉にバーナーでヨシに着火すると勢いよく燃え広がりました。
アサリの貝汁とお弁当とお茶を参加者にふるまいました。

3月13日から当日まで、下刈り作業及びヨシ集め、ヨシ焼き作業に参加された方々、大変お世話になりました。来年も宜しくお願い致します。

作業に参加された皆様方・・・(株)杉本建設、村上工業(株)、(有)本道建設、(有)八十建設、(株)南州土木、(株)西部開発、(株)雲仙建設、松本建設(株)、昇建設(株)、山本建設(株)、(株)明興建設、(株)中内土木、東洋工業(株)、(株)ダイシン産業、(株)創輝建設、(株)隆勢、橋口・杉本JV、明治建設(株)、大政建設(株)、(株)鳳建設、(株)岩永組、三州建設(株)、三洲建設(株)、(株)ハクショウ、国土交通省九州地方整備局熊本河川国道事務所、緑川下流出張所、熊本市水産振興センター、宇土市農林水産課、熊本県漁連、流域組合(畠口・海路口・川口・住吉・網田)、天明水の会、熊本市南区川口町と宇土市走潟の消防団員、川口二枚貝保全活動組織、取材に来られた熊日新聞さん、KABテレビさん、
ありがとうございました。

 令和5年3月16日
ヨシ焼きin緑川実行委員会 代表 川口漁業協同組合 代表理事組合長 藤森 隆美