転地工事着工前の事前調査を実施

平成27年7月17日 事前調査を実施しました。
H15年長崎県産海砂覆砂漁場とH21砕石覆砂漁場の2ヶ所と、対照区として転地覆砂付近の天然漁場を、転地工事着工前の調査を行いました。
覆砂漁場を1mコアサンプラーで表層から底質を採取してみたら、約10cm層から30cm層にかけて覆砂した砂が確認できました。アサリの生息数は確認できませんでした。

近年は覆砂に使用してきた海砂採取が制限され入手が困難となっており、海砂の代替資材として砕石を使用したりしていますが、覆砂して必ず大量の稚貝が着底し生存率も高く生産に結びつきますが、数年で埋もれて効果がなくなります。

そこで、施工後10年以上を経過した覆砂を転地し、稚貝集積効果の再現が出来ないか、覆砂事業の再利用はできないかという取り組みを実施します。
役割分担として、統括は川口漁協、工事主体は無償にて上天草市の株式会社 隆勢、調査は熊本県水産研究センターが行われます。
       










7月21日から工事が開始されました。効果が出ることを期待しております。








クルマエビ放流事業を開始しました

平成27年7月17日・晴れ
本年度もクルマエビ放流事業を開始しました。
本日は有明海再生事業のうち有明海漁業振興技術開発事業に係るクルマエビ放流の早期分で約280,000尾です。
平均体長40ミリのクルマエビをエビかご(60cm×35cm×10cm)72個に入れ、漁船にて運搬し海へ放流しました。
今月から9月にかけて、有明4県合同による放流事業、熊本市水産振興課、熊本市下水道課、熊本市漁業振興協議会、宇土市水産課による放流事業が行われます。
熊本県漁業調整規則により体長10cm以下のクルマエビの漁獲が禁止されています。今回放流した稚エビは9月から10月にかけて漁獲サイズに達すると思われます。

       










熊本市立川口小学校6年生14名の子供たちがいらっしゃいました

平成27年7月8日 いらっしゃいませ。
熊本市立川口小学校6年生14名の子供たちがいらっしゃいました。
「生物探検隊グループ」、「LOVE♡川口漁業グループ」、「魚ギョギョASR」、「~KYOANHKYOU~」
と4つグループを組んで、課題を決めて藤森組合長に質問されました。
元気な子供たちの声が漁協に響いていました。
     










海底環境改善、年を増すごとに魚介類確認

平成27年7月8日 晴れ 明るい兆しが見えています!!

海底環境が改善され、年を増すごとに魚介類が確認されています。
赤貝(クマサルボウ)と甲貝の写真です。
かつては有明海に豊富に生息していましたが、現在では漁獲として記録が残らないぐらいに貴重な貝となっています。大きなものは殻長が10cmを超えていて、4~5年ものと思われます。





平成13年度 ノリ色落ち・漁業不振等、一連の問題を通して、有明海の漁場環境の悪化、原因究明も含め「有明海再生計画」が検討される中、「漁業者自らの手で海をきれいにしよう。」と立ち上がり海底清掃事業を開始しました。

平成14年度 「漁場環境改善事業」 有明海再生の一事業として有明海の漁業生産を回復させ、今後の振興を図るためには漁場環境改善を図ることが急務とされ、漁場が従来持っている再生機能を回復・強化させることを目的として「貝ケタ網」を用いて海底に蓄積した廃棄物、ゴミ等の回収と、海底の耕うんを熊本県の補助を受け開始しました。

平成20年度 九州農政局の委託事業「有明海底質環境調査」 貝ケタを用いて海底撹拌を行い、底質や底生生物の継時的な変化を調べることにより底質環境の実態や特性を把握し、底生生物が生息する良好な海域の保全に向けた改善手法に資する目的で開始しました。

21年度 九州農政局の委託事業「有明海特産魚介類生息環境調査」 浮泥が堆積する海底の撹拌を行い底質環境の変化とクルマエビ等の生息状況の関係等を把握する目的、貝ケタを使用し海底に堆積した浮泥の撹拌を開始しました。

大きくなあれ・・・継続は力なり
平成13年度から事業を開始し、やっと効果が見え始めている。赤貝の再生を夢見、放流しながら、今後も継続して事業を実施するように要望を行いたいと、心に誓った藤森組合長でした。