11月21日
貝類共販指定商社 丸貴水産さんが、バイヤーの㈱三徳の土橋さんと一緒に現場視察に来られました。
次回入札会の価格アップを期待しております。
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- 11月 2011
「緑川河口地域ゴミ対策協議会」による、ゴミ回収作業
11月11日、ゴミ回収作業船を稼動させました。
ノリ収穫前に緑川河口域5組合で構成する「緑川河口地域ゴミ対策協議会」による、ゴミ回収作業を開始しました。協議会の会長は藤森組合長です。河川に漂着しているヨシ・ワラ・タイワンナギ等水草、ペットボトル・発泡スチロールなどを回収します。
ノリ収穫前に緑川河口域5組合で構成する「緑川河口地域ゴミ対策協議会」による、ゴミ回収作業を開始しました。協議会の会長は藤森組合長です。河川に漂着しているヨシ・ワラ・タイワンナギ等水草、ペットボトル・発泡スチロールなどを回収します。
西嶋海苔さんアカツキ海苔の視察に
11月11日西嶋海苔さんがこられました。
『美味しい「アカツキ海苔」は、まだ採れませんか!!』と、待ちきれずに西嶋海苔さんがこられました。生活協同組合連合会コープ東北サンネット事業連合の石川さんと一緒に。
『美味しい「アカツキ海苔」は、まだ採れませんか!!』と、待ちきれずに西嶋海苔さんがこられました。生活協同組合連合会コープ東北サンネット事業連合の石川さんと一緒に。
世界自然保護基金(WWF)の親善大使「さかなクン」が川口漁協へ
ギョ!ギョ!! 「さかなクン」がやってきました。
11月10日 世界自然保護基金(WWF)の親善大使を務めているタレントのさかなくんが、川口漁協へやってきました。 トレードマークの魚の帽子に白衣すがた、ギョギョギョl言葉、元気、ノリの良さ、人柄、テレビで見るのとまったく一緒でした。
さかなくんとWWFジャパンの方々、中国の海洋水産科学研究院の研究者の方々、
県立大の堤教授、熊大の逸見教授と学生さん、マスコミも含めて総勢30名、
さかなくんは藤森組合長の説明を、熱心にメモをとりながら聞き入っていました。
有明海の干潟へ出発です。干潟に下りると、天然のハマグリを見て「ギョェーギョエー」の連発。
地元の熊本県民テレビの取材に対して、
「日本在来の本当のハマグリに会えたのは初めてなので、とてもうれしい。昔は東京湾にいたと聞くが、絶滅したのではないかと聞くので、いとおしいですね。ギョエー、こんな場所が日本にあったんですね。本当に感激します。」といっておられました。
漁師さんから干潟で採ったハマグリをいただき大喜びするさかなくん。
港に帰ってきて、「はい、チーズ」お疲れ様でした。
川口漁協の取り組み(アサリ・ハマグリ用)最新版が出来ましたのでご紹介します。
漁場復活に向けて(アサリ・ハマグリ用)
保護区(約40,000㎡)の設定
アサリ・ハマグリの生産を安定化するために最も重要な事、母貝集団を確保するための保護区です。
この保護区は、稚貝(浮遊幼生)の発生場所として重要な役割を果たしています。
ナルトビエイからの食害防止対策として古海苔網を張っています。
川口漁業協同組合
熊本市川口町3013-4 ℡(096)223-0006
http://www.kawaguchi.or.jp
作成日:平成23年11月
ご あ い さ つ
代表理事組合長 藤森 隆美
当組合は、熊本市の西南部に位置し、一級河川「緑川」を有する広大な浅干潟を利用して、アサリ・ハマグリ等の貝類、クルマエビ、ガザミ等の甲殻類、ヒラメ・クチゾコ・スズキ・ボラ、コノシロ・シラウオ等の魚類を対象とした、採貝・流し網・刺し網・三角網・小型定置網などの漁業とノリ養殖業が古くから営まれております。近年は、クルマエビ漁業不漁の影響を受け、アサリ・ハマグリ漁業に依存する漁業者が9割以上を占めています。
○組合概要(平成22年度)
・組合員数 280名(正組合員148名、准組合員132名)
・魚種別操業者数 採貝者数 190組合員数、291名
ノリ養殖業 10名
流し網等 実操業者数10名程度
1.アサリ漁場造成の経緯
アサリ貝は、昭和56年度生産量9,400tをピークに激減し、昭和60年代には全く生存しない漁場となり、アサリ・ハマグリ漁業者も他に生活の場を求めに行いきました。組合は資源回復を図る為に、他県から稚貝を購入し蒔き付け事業を継続で実施したり、浮泥の堆積を防止し稚貝の発生環境を作る為に、漁場を作れいし淡水を導流したり、また、その廃土を盛砂したり等、いろいろと試行錯誤をしましたが、一向に成果は上がりませんでした。
アサリの浮遊幼生は時期になると現れますが、漁場に着定しても数ミリ程度までは成長し、大きくなる前にへい死する繰り返しでした。
そこで、当時、理事だった藤森組合長は、砂質が原因ではないかと考え、平成7年7月に熊本市を事業主体として、熊本県赤瀬沖漁場の白砂を「盛り砂」し漁場造成を試みました。当時は、「砂の上に砂を撒いてどうするのだ。無駄な費用を使うな。」と厳しい意見もありましたが、その結果、その区域だけ稚貝着定後に成長が確認され、復活の兆しが見え始めました。
モデル地区として関係機関と連携を取りながら調査した結果、
①泥の性質がガタから砂に変わり粒度組成がアサリ貝の成育しやすい環境になったのではないか。
②盛り砂箇所だけ地盤が高くなり浮遊幼生が沈着しやすくなったのではないか。
③イガイの浮遊幼生も沈着しそのイガイがマットを表面に形成し、その下にアサリ稚貝が潜り込み生息しやすくなったのではないか。
と考えられています。
沖合いで採取した海砂を用いて覆砂した場所には、必ず大量の稚貝が定着し、その後の生存率も高いことが立証され、漁場回復を図るために覆砂事業を継続で実施しました。
ところが、近年、覆砂に使用していた海砂の採取が制限され、入手が困難となっており、海砂の代替資材として石材の製造過程で生じる細かい砕石を使用する試みを実施しています。
また、近年、アサリ漁場にホトトギスガイが異常に増殖し、干潟を厚い泥のマットで覆い悪影響を与えていることから、干潟環境の改善を図るために、重機で干潟を深さ約1mにわたって掘り起こし、かつて貝類が豊富に生息していた底質で表層を置き換え、底質表面を厚く覆うホトトギスガイのマットを破壊し、生息に適した環境の再生を目指した取り組みも実施しています。
○砂質干潟におけるアサリ資源回復をめざした対策
1)代替基質による覆砂
2)底質攪拌による底質環境の改変
2.資源管理の必要性について
かつては有数のアサリ生産量を誇り、稚貝発生も毎年見られてその量も多く、それらが漁獲に結びつく生産性の高い漁場でしたが、近年は漁獲量も減少し、漁場の生産力が低下しています。これは、乱獲等の母貝資源の減少による再生産能力の低下が、その一因と考えられます。
資源管理の基本的考え方は、漁場の持つ資源状況を把握・維持し、漁場の潜在力を十分に引き出し、資源の安定利用を推進していくことです。
まず、アサリ資源回復を図る為に、どのように管理をするかという事を考えた結果、
「①適正サイズでの漁獲、②資源量に応じた漁獲量の決定」を行う必要がありました。
その2点を徹底・維持する為には、古くから行われていた地元アサリ業者と漁業者との相対取引では、捕獲サイズ・捕獲量の把握が全く出来ず、また、「採るから買う。買うから採る。」と乱獲をして資源が枯渇するので、資源を適正に管理するためには組合主体の「共販体制の確立」が急務と考え、地元商社とのトラブル、漁業者からの反発もありましたが、根気良く漁民大会等を開催し漁業者の理解を受けながら、平成13年9月より共同販売をスタートし管理型漁業を推進しております。
現在、少しずつではありますが効果が現れていますので、資源状況を握した計画的採捕と産卵母保護の為の保護区の設定等、漁場管理を徹底して実施する事により、アサリ・ハマグリ資源を安定化させ、もって漁家経営の安定を図ることが必要となっております。
3.最後に
ハマグリについて紹介したいと思います。ハマグリといえば、古くから平安時代の貴族の女性が遊んだ貝合わせのように、日本人とは縁の深い水産物の一つです。川口漁協のハマグリは、日本で昔から採られている「本ハマグリ」、国内で流通している量は、わずか2%と貴重なものです。市場などで出回っているのはシナハマグリで、中国や朝鮮半島原産の輸入品がおよそ90%を占め、残り8%は主に日本の外洋で採れるチョウセンハマグリです。
ハマグリには、ビタミンB郡・タウリン・鉄・マグネシウムが豊富で血液中の余分なコレステロールを排出し体調を整える作用もあり、旨み成分である「コハク酸」も多く含まれ、この美味しいハマグリを是非食べていただきたいと思います。
「漁業の将来の展望」はというと、採りながら育てる資源管理に重点をおき、漁場の生産力向上を図っていきたいと思いますが、漁業者だけの力には限界があります。数年前から植林活動に取り組んでいますが、自然豊かな森の都「熊本県」、山林は適度な保水力を持ち、川や海に様々な栄養分を供給し、水産生物にとってはなくてはならない存在です。
もっと海に興味を持っていただき、この「豊かな海」を一緒に守っていき、子や孫へと永遠に残してやれたら、微力ながら私の役割も果たせて、いいなーと思っております。