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海底環境改善、年を増すごとに魚介類確認

平成27年7月8日 晴れ 明るい兆しが見えています!!

海底環境が改善され、年を増すごとに魚介類が確認されています。
赤貝(クマサルボウ)と甲貝の写真です。
かつては有明海に豊富に生息していましたが、現在では漁獲として記録が残らないぐらいに貴重な貝となっています。大きなものは殻長が10cmを超えていて、4~5年ものと思われます。





平成13年度 ノリ色落ち・漁業不振等、一連の問題を通して、有明海の漁場環境の悪化、原因究明も含め「有明海再生計画」が検討される中、「漁業者自らの手で海をきれいにしよう。」と立ち上がり海底清掃事業を開始しました。

平成14年度 「漁場環境改善事業」 有明海再生の一事業として有明海の漁業生産を回復させ、今後の振興を図るためには漁場環境改善を図ることが急務とされ、漁場が従来持っている再生機能を回復・強化させることを目的として「貝ケタ網」を用いて海底に蓄積した廃棄物、ゴミ等の回収と、海底の耕うんを熊本県の補助を受け開始しました。

平成20年度 九州農政局の委託事業「有明海底質環境調査」 貝ケタを用いて海底撹拌を行い、底質や底生生物の継時的な変化を調べることにより底質環境の実態や特性を把握し、底生生物が生息する良好な海域の保全に向けた改善手法に資する目的で開始しました。

21年度 九州農政局の委託事業「有明海特産魚介類生息環境調査」 浮泥が堆積する海底の撹拌を行い底質環境の変化とクルマエビ等の生息状況の関係等を把握する目的、貝ケタを使用し海底に堆積した浮泥の撹拌を開始しました。

大きくなあれ・・・継続は力なり
平成13年度から事業を開始し、やっと効果が見え始めている。赤貝の再生を夢見、放流しながら、今後も継続して事業を実施するように要望を行いたいと、心に誓った藤森組合長でした。
     






アサリ漁場に異変が起きています!!



状況説明
アサリ漁場一面がホトトギス貝に覆われております。
ホトトギス貝は、足糸(そくし)により、マット状の群落を形成します。その作用によって、周辺の泥分が集積され、また、ホトトギス貝が出すフンも泥化の要因と考えられます。
このことによって、漁場(砂地)にふたをする状態と一緒となり、空気や海水が通りにくくなり、漁場環境が悪化します。
通常は、冬の風波や台風等でホトトギスマットは侵食されますが、近年は台風等もなく、ホトトギス貝の大量増殖につながっています。
アサリ貝にとっては厄介なもので、エサの取り合いはもとより、環境悪化により、死んだり弱ったりとアサリ貝が生息しにくい漁場になった事は間違いありません。
熊本県水産研究センターでは、今後のアサリ浮遊幼生の着底へその後の生息を阻害することが懸念され、アサリ資源に与える影響が非常に大きいとして、泥化した干潟を耕うんする等の底質改善対策を積極的に行なうよう指導されています。




・ホトトギス貝












・ホトトギスマットの下は泥化が急速に進んでいます。











・ここは、昨年実施した泥化したホトトギス貝マットに覆砂した漁場ですが、H21秋子が順調に育っております。



撮影日:平成22年5月13日