平成27年採貝操業日程を協議する会議風景

アサリ復活の兆しが・・

緑川河口域3組合(海路口・川口・住吉)の、平成27年採貝操業日程を協議する会議風景です。
下写真の右側から海路口槌田組合長、川口藤森組合長、住吉藤山組合長です。

 

この会議の中で、熊本県水産研究センターの内川さんによる、アサリ・ハマグリ分布量一斉調査結果の報告が行われました。

23年度にアサリ復活の兆しが見え始めた矢先に九州北部豪雨に見まわれ、親貝と稚貝が全滅し産卵期に産卵量が激減し、対策として緑川河口域の3組合による、アサリ産卵期の9月と3月は一潮3日間操業、10月と4月は休業することにより資源回復を図りました。
漁業者による取り組みと、行政による覆砂等の漁場造成事業により稚貝が確認されており、来春には漁獲サイズに達する予定で、アサリ復活の兆しが見え始めています。




調査結果の概要は・・・

1.アサリ
緑川河口域のアサリの平均生息密度は183個/㎡で、昨年同時期(51個/㎡)よりも増加した。
殻長10mm未満の稚貝分布密度は114個/㎡で、昨年同時期(48個/㎡)よりも増加した。

2.ハマグリ
緑川河口域のハマグリの平均生息密度は34個/㎡で、昨年同時期(37個/㎡)よりも増加した。
殻長10mm未満の稚貝分布密度は10個/㎡であった。
ハマグリの資源状況は依然厳しい状況にあり、産卵母貝を保護する対策実施が早急に必要。


熊本県水産研究センターの内川さんは、今回漁場に発生したアサリ稚貝を1個体でも多く生残されるよう、アサリ稚貝の生産率向上につながる耕耘や食害生物への対策は、計画的に、かつ確実に実行してください。ハマグリについては産卵期である7~8月は母貝となる殻長30mm以上の個体を可能な限り多く漁場に残し、産卵量を確保することが最も重要。と説明されていました。