5月14日(日) ツメタ貝除去作業を実施しました。

ツメタ貝は巻き貝の一種で、アサリに一ミリ程度の穴をあけて中身を吸い取ってしまいます。

 こちらがツメタ貝(左から1個目と2個目)とサキグロツメタガイ(左から3個目)

こちらがツメタ貝の卵です。この一つの卵塊に3万個から5万個の卵が産み付けられています。潮が引いてこの卵塊を拾い上げ駆除していきます。


平成16年から継続で実施し今年で14年目。緑川河口域の3漁協(海路口・川口・住吉)の漁業者で作業を実施、今年は約300人の漁業者が参加、約200キロの卵塊を回収しました。

今年度は昨年の熊本地震により10cmから15cm程度、地盤が沈下しています。水位が下がらず、ツメタ貝の卵塊が見つけにくく、例年に比べ回収量は少なかったです。こんなところにも地震の影響が出ています。

藤森組合長は、地元の熊日新聞及び熊本県民テレビの取材に対して「アサリの漁獲量は九州北部豪雨により激減し、ツメタ貝除去や産卵期の操業短縮など資源管理を行い、やっとアサリ資源回復の兆しが見え始め、自然と組合員の笑顔も増えてきた。」と笑顔で答えていました。

※川口漁協の昨シーズンアサリ年間水揚げ129トン、今年は5月の一潮(7日間)で26トンの水揚げです。