緑川河口域アサリ・ハマグリ分布一斉調査結果

平成28年度第2回緑川河口域アサリ・ハマグリ分布一斉調査の結果がでました。

理事会で、熊本県水産研究センター浅海干潟の内川さんと諸熊さんが次のとおり説明されました。

概略・・・
アサリの平均生息密度は237個/㎡、殻長10㎜未満の稚貝分布密度は117個/㎡で、アサリ資源は増加傾向にシフトしつつある。来年の漁獲量は今年よりも増加する見込み。

現在、漁場に生息しているアサリを1個体でも多く生残させ、産卵させることができるよう、アサリ稚貝の生産率向上につながる耕耘や食害生物への対策は計画的に、かつ確実に実行してください。

ハマグリ平均生息密度は29個/㎡で、昨年同期(12個/㎡)よりも増加した。殻長10㎜未満の稚貝分布密度は19個/㎡であった。ハマグリの資源状況は依然厳しい状況にあり、産卵母貝を確保する対策実施が早急に必要。

平成23年度以降、稚貝発生量の少ない状況が続いており、今後もハマグリ資源量の減少が引き続き懸念されるため、ハマグリの産卵期である7~8月には母貝となる殻長30㎜以上の個体を可能な限り多く漁場に残し、産卵されることが最も重要です。

平成27年度から取り組みの始まった産卵期の休業を確実に実施する事が、現在の資源状況に対して、最も効果的な対策であると考えます。