美味しい「初摘みノリ」の生産が始まりました。
10月18日に種付けを行い順調に水温も低下し、また、ノリの成長に欠かせない栄養塩も順調に推移した結果、例年になく、美味しい「初摘みノリ」が出来上がりました。
先陣をきって、11月22日から3名の生産者(中村会長、橋本さん、西村さん)が生産が開始されましたので、出来た製品を食してみたらビックリ!!
「甘味・風味・色・つや」の4拍子をそろえ、なおかつ、食感の「歯切れ」の良さが際立ち、最高の美味しい「初摘みノリ」です。
皆様にも、美味しさ「初摘みノリ」の感動を伝えたいと考え、摘採及び加工風景をご紹介します。
11月23日 秋晴れ(晴れていても、海はとても寒かったです。)
漁場は「浮き流し漁場」です。漁場に着いたときは、中村会長は既に摘採作業を終えられていましたので、橋本さんのノリの製品が出来るまでをおいかけてみました。
・・・中村会長の朝は早い!!
「システム船」を用いて摘採作業をしておられます。
その場で生のノリを食べてみたらとても美味しかったです。
浮き流し施設(通称:セット)には、1セットあたりノリ網が30枚張り込まれており、
橋本さんは、今日は3セット摘採されました。
加工風景です。
摘採された生ノリは、海水を入れた「カクハン水槽」に入れ鮮度を維持します。
・・・この海水は「備長炭」を入れた漁協の400トンの海水槽から取り入れています。
「カクハン水槽」・・鮮度を維持します。
→ 「あらゴミ取り機」・・ゴミを取ります。
→ 「あら切り機・・ノリを4cm~5cmに切ります。
→ 「ノリ洗い機」・・ノリを洗います。
→ 「異物除去機」・・再度、ゴミを取ります。
→ 「混成機」・・・・ノリを5mmに切り、真水で洗います。
→ 「熟成機」・・・・再度、真水で洗います。
→ 「調合機」・・・・ノリと真水を適度に調合し、ノリの厚みを調整します。
→ 「沈むゴミ取り器」・・念のため、沈むゴミを取ります。
→ 「乾燥機」・・・・・乾燥します。
約2時間で1枚の乾燥した四角い海苔になります。
→ 「ぬれセンサー」・・きちんと乾燥しているかチェックします。
→ 「異物・破れ選別機」・・異物と破れを選別します。
→ 「折り曲げ機」・・10枚に数えて折り曲げます。
→ 「結束機」・・・・10枚を10束づつ100枚に結束します。
→ 「ストックエース」・・結束した製品をストックします。
→ 3,600枚入り海苔箱に入れて製品のできあがりです。
このできあがった乾海苔は11月30日開催の「第1回乾海苔入札会」に出品し、熊本県漁連の指定商社63社が落札されます。
組合長のコメント
今年は海況にも恵まれ、最高の海苔ができあがりましたので、消費者の皆様に、是非、ご賞味していただきたいと思います。
また、指定商社の皆様に対しましては、品質管理はもとより衛生面に関しても徹底指導し、安心・安全な海苔つくりに努めておりますので、本漁期も宜しくお願いいたします。