9月9日・水面に積もった水草を取り除く作業を開始しました。

藤森組合長は、地元の熊本県民テレビと熊本日日新聞社の取材に対して、「近年の水草は、ホテイアオイ、ウォ―ターレタスよりナガエノツルノゲートが多く繁殖している等と説明し、安心・安全なノリ作りを消費者にPRして、少しでもノリの単価を上げ、漁業者の生活を守りたい」と話されていました

緑川河口近くへ流入している二級河川「天明新川」では、春から夏にかけて水草が繁殖します。この水草が流出すると海面では漁業への支障と漁場環境の悪化を招きます。このため昭和52年に「天明新川水草対策協議会」を設立し、河川の水草を撤去する作業を行っています。

・漁業への支障・・・水草は水の浄化作用がある一方で、海に流出すると張り込んだノリ網にからみノリの芽をこすり落としたり、異物としてノリに混入すると商品にならなくなる場合がある。また、漁船のスクリューに絡まったり等の漁業被害が発生。

・天明新川水草対策協議会・・・会長は川口漁業協同組合 組合長 藤森隆美、河川管理者(熊本県県央広域本部土木部)の委託を受け、その委託料と流域団体の負担金で協議会を運営し除去作業を実施。回収した水草は乾燥させて環境工場で焼却処分。

・流域団体・・・熊本市、川口漁業協同組合、海路口漁業協同組合、畠口漁業協同組合、住吉漁業協同組合、網田漁業協同組合、JA熊本市営農センター、天明農事共栄組合、天明土地改良区。

・近年の水草撤去量・・・22年度48.6トン、23年度45トン、24年度23トン、25年度16.8トン、26年度73.1トン、27年度43.9トン。